面接の仕方や望ましいペースなど

特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームあるいはデイサービスなどの介護施設では、生活相談員として活躍している方もいるだろう。介護施設での生活相談員の仕事は、幅広いことで知られている。ただし生活相談員という職種の名称が示す通り、仕事の中心は相談業務を基本としている。例えば介護施設の利用者やその家族に対する相談援助などは、その中でも代表的な業務と言える。そして、その相談業務で必ずといってよいほど実施されているのが、利用者もしくはその家族との面接である。

介護施設を含めて、基本的な面接の仕方としてよく採用されているのが、いわゆる構造化された面接と呼ばれるものである。これは面接室といった特定の部屋を設定し、指定された日時に相談者を迎え入れるような、極めてパターン化された面接の形態を指す。部屋の内部にある椅子や机、調度品など、全てにおいて落ち着いて話せるような雰囲気を促すアイテムとして計算されていることが理想だ。また面接中に座る位置も、対面法や90度法あるいは180度法など、きめ細かく設定されていることも珍しくない。

時間については1週間や1ヶ月単位で、何回実施するのか、相談者の都合や条件に合わせて決めていくことが基本になる。一般的なケースでは、1週間に1回50分くらいのペースで設定し、できるだけ面接の連続性が保てるように配慮されているようだ。もちろん相談者の体調や生活リズム等を考慮した上で、長時間の面接が不可能であるなら短く時間を区切るなど柔軟に対応することも、生活相談員には求められる。この他の生活相談員に求められるスキルはこちらもチェック介護サービスのキーパーソン「生活相談員」とは